わたし実は製作経験者だったんです 


コミュニティ ニコマス紹介系ブロガー集会所。 - ニコニコミュニティ

本エントリはニコニコミュニティ ニコマス紹介系ブロガー集会所。主催「わた○○祭」参加記事です。


「わた○○祭」 
9月5日開催。(時間は自由)

全体のルール
・ブログ上で自由な発想で記事を書いてもらう。ただし動画紹介以外。
 9月5日に一斉にUP。私のブログかコミュトップにリンク集を作る予定。
・記事はフリースタイルとテーマ有の2種目あります。
 参加は両方でも片方でも可。ただし記事は多くても3つ以内が理想。
・記事内容は自己責任。他人の迷惑にならないように心がける。
 紳士な内容の場合注意書き等をつけるといいかも。
・ガチorネタ自由にどうぞ。ただし基本はアイマスで。


『フリースタイル』
・記事タイトルは「わたし実は○○だったんです…」で固定。○○は自由に。
 (「だったんです」→「なんです」等の多少の変化は問題なしです)
・あとは自分で決めたテーマについて語るのみ。

■わたし実は製作経験者だったんです

なんだか大仰な書き方をしていますが、プロです、だとか動画製作のPでした、といった話ではなく、学生時代の昔話です。

■製作に至るまで

かつて私、演劇系のクラブ活動に所属していたことがありまして。
秋の学祭向けに新作を部内で募っていたわけです。
他の部員がちらほらアイデアを出す中、私も「こんなのどうかな?」的にチラシの裏に書いた*1挿絵を添えた説明書き*2を舞台監督さんの所へ見せに行きました。
そこでその監督さんが「プッ」と吹き出した、それがきっかけ。
内容について軽く触れると、
 1.「空き缶」、空き缶を使う。 
 2. 校内の空き缶を、なんかね、中身が残ってるの。水洗いするの。 
 3. なんかね、あんね、外できっと買ったら、買った事があるはず。
 4. なんかね、シュールだからね、あまり、生徒の好みじゃない!!
 5. あのねぇ、なんか、イメージ的にはバットとボールで、なんか、黙ってる様な感じでね。
 6. つくるのはきっと縛ってると思われる。 
 7. なんかきっと針金とかも入れて・・。
 8. あのさ、よくさ、集積場のとかのゴミ箱とかにも入ってるかもしんないなって感じ。
 9. わかんない、あっ、でもあれかも、人形っぽいかも。
リアル知人にバレてもあれなんで、”ビーフストロガノフの作り方”コピペ改変でw

■製作中のあれこれ

そんなこんなで脳内空想を具体化する作業に入りまして、部内のCDから使えそうな音源を聞きまくって選別したり、構内から空き缶やら空き箱など素材を集めたり、一体何を作っているのか? と奇怪な目で見られたり。*3
で、作って形が見えてくるにつれ不安になってくる。
「これ果たして面白いのか?」
「ホントに私の作った話を公開してよいのか?」
「人に見せられるレベルなのか?」
などなど。
締め切りのある作業なので、忙しさで押し潰しつつその辺は対応してました。

■発表と反応

公開前に部内でリハーサルとかありまして、発表したところ。
皆さん一様に「なんか微妙」な反応。
不安に拍車のかかる私。
「まあやらせてみよう」てなわけで公演プログラムに作品が組み込まれ、ついにやってきました学祭当日。
公演時間まではお客さんの呼び込みをしたりしながら、集まった人は会場の広さもあり数十人のオーダー。*4
不安で目を回しつつ、開始。
プログラムは「(5〜10分)枠+(30〜1時間)枠」の二本立てで、私考案のものは前者でした。
こちらの評価も「やっぱ微妙」。
そしてめっちゃ凹む私。
つられてテンションの下がるキャスト達。
慣例的に秋季製作の作品を冬休みにかけて地元の児童館などで公演することになっていたので、そこでも発表。
やっぱり反応は微妙。
今ならさしずめ「もうやめて! 私のテンションゲージはもう真っ黒よ!」と言ったところ。


そんなわけでガリガリ凹み、運営的には「メンバーには別の寸劇をやってもらおうか」なんて話もあったころ。
とある施設での公演。
これがやたら大受けしまして。
観客大興奮。
わたし困惑。
嬉しいよりも先に「なんで?」と思ったことが記憶に残ってます。
その後判明したのですが、「○学生以前」「以後」できっぱり評価が分かれていたそうです。どうやら年齢制限のある内容を作ってしまっていたようでw


次の年は全年齢向けの作品を! てなリベンジ感覚で作ったりしつつ*5、最上級生時には半引退状態で終了しました。

■「作る人」の体験

そんなわけで終了した製作体験でしたが、

  • 一つの作品を完成まで持っていって、
  • 他人の評価に晒す

ということは未経験ならいっぺんやってみる価値はある、と思ってます。

■作る人観る人。作らない側に留まる理由。

ハマって製作方面への道を進んだ方も周囲に多くいましたが、私は選択しませんでした。
理由の一つは「楽しい……けどやっぱしんどい」というもの。
たとえばニコニコ動画の投稿にせよ、余暇でやるにはちょっと大変だなあ、と。
製作する方の「見る時間が減った」という発言を読むとやはり見てる方がいいなぁ、というのが正直な所です。


そして、もう一点。「作る人目線で作品を観たくない」。
作品を分析し、分解し、細切れにして。
要素還元して読み込むメリットは作る側にとって確かに存在します。
が、それは観る人目線に上書きされてしまう。*6
「ただ観て楽しむ側」ではいられなくなり、純粋に楽しめない。
これがきつかった。


観ながら色々考えちゃうんですよね。
振りつけにどんな意味を持たせているのか、とか。
どれだけ準備・期間が必要か、とか。
裏でどういう用意を進めているか、とか。
終演後どう動く必要があるか、とか。
俺の方が上手くやれる、とか。


そんなわけで在籍中は観て楽しいと思うことがほとんど無かったりしました。


勧誘時のひとコマを思い出します。
「面白かった?」
「はい、面白かったです」
「じゃあ、一緒にやってみない?」
「うーん、観るのとやるのは別ですよね」
別に理由があって入部に至ったのですが、この点に関しては結論は変わらぬまま。


ニコニコ動画アイドルマスター の一連の作品群が面白いです。
楽しいねえ、とブログで感想を書いたりしています。
それだけに、観ているだけの側、作らない側でいたいなあ、と思います。


そんな「たくさんいる視聴者のうちの一人」はこんなこと考えてますよー、な話でした。

■終わりに


ただし基本はアイマスで。

やばい、九分九厘アイマス関係ねえ!ww

*1:マジで

*2:絵コンテ、なる概念を当時は知らなかった

*3:メンバーを募ったり、会場の交渉をしたり、なんてことは上級生におんぶに抱っこだったので、いわゆるプロデューサー的な活動方面での苦労はありませんでした。ビバ組織体w

*4:こうしてみると、ニコニコ動画の 1.ハコの限界がかなり広い 2.見に来る人もそれなりに多い 3.オフラインのそれ程には呼び込みの手間がかからない、というのは長所だなあ、なんて思います。

*5:それなりに好評でした

*6:使い分けできる器用な人もいるのかもしれません